げんき茶

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循環型容器、静岡でも実証実験スタート

10月19日より、丸紅株式会社×株式会社竹酔×アカリノワ×市内教育機関が連携して「edish」を実用した試みがスタートしました。edish(エディッシュ)は、小麦を製粉するときに生じる皮を使った簡易な食器です。簡易といっても、一般的な紙皿よりも厚みがあり、耐水性・耐油性を持たせているので油分を含む料理を盛り付けても、水分や油分が染み出てくることがありません。それでいて、手に持った時には、紙のような優しい質感があります。今回は、このedishに、お弁当を作っている竹酔さんがお弁当を詰めます → 里山保全団体のアカリノワさんが、使用後のedishを回収 → 城南静岡高等学校などと協同してedishを粉砕して堆肥化 → 堆肥で農作物栽培 そこから作物を収穫することで、再び人の口に入るという循環が生まれます。これまでのプラスチック容器は便利であっても使い捨てが主流。これは同じように使った後、食べ残しやソースなどの汚れを洗浄する必要もなく、堆肥になる点で画期的な取り組みとなっています。これを企画したのが、丸紅さん。実証実験のひとつとして、SDGsに力をいれている静岡市での実行となったわけです。edishのお弁当を食べてみたい、実際にふれてみたい、という方は2020年11月30日まで、静岡市役所静岡庁舎3階 茶木魚(ちゃきっと)でご購入いただけます。(茶木魚は、一般市民も利用できる役所内カフェ コミュニティ&ダイニングです。販売は11:00~)静岡のテレビ局でも、報道されましたのでご紹介。(SBS #オレンジ より)

エコプロ2019

2019年12月5~7日に東京ビッグサイトで開催されていた「エコプロ2019」へ行ってきました。新ものづくり展と期間が重なっていたため、エコプロを見た後に新ものづくり展へきてくださる方もいらっしゃり、どんな雰囲気かきくと、かなり盛り上がっている様子です。これは行かねばと思い、展示会終了後に、エコプロ2019を訪ねました。大手メーカーの大きなブースや環境省のオープンなブースなどが並び、そこを子どもも大人も一緒に見て回っています。子どもたちの数の多さには驚きました。展示の中で見逃せなかったのは「ナノセルロース展」。会場の1ブロックに、ナノセルロースを使った製品が集められ、ナノセルロースとはどんなものかを解説展示しています。初めての体験は、ファイバー状態のCNF、とろみのあるみっずのような酸化CNF、どろっとしたセルロースナノクリスタルが並んでいて、実際に素手で触れられました! 触ると感触が違う程度で、においはどれもなく、くず湯ややわらかなゼリーのようで、これが木材や植物からできているの!?といった印象です。さらにCNFを原料に加えたボールペン、化粧品、紙おむつなどとともに、スピーカーとヘッドフォンも! オンキョー製で実際に音は聴けませんでしたが、展示されていました。総合のリーフレットでは、高強度というマークがされていたので、スピーカーの筐体の強度を高めているのがCNFといった間違った印象を持たれないか心配…。実際は、プラス産業で製造したCNFの振動版を搭載していて、軽くて剛性の高い特徴が、より高音域での音の伝わりが幅広くなっています。ここがCNFの特徴を活かせた技術です。