エコプロ2019

2019年12月5~7日に東京ビッグサイトで開催されていた「エコプロ2019」へ行ってきました。

新ものづくり展と期間が重なっていたため、エコプロを見た後に新ものづくり展へきてくださる方もいらっしゃり、どんな雰囲気かきくと、かなり盛り上がっている様子です。これは行かねばと思い、展示会終了後に、エコプロ2019を訪ねました。


大手メーカーの大きなブースや環境省のオープンなブースなどが並び、そこを子どもも大人も一緒に見て回っています。子どもたちの数の多さには驚きました。


展示の中で見逃せなかったのは「ナノセルロース展」。会場の1ブロックに、ナノセルロースを使った製品が集められ、ナノセルロースとはどんなものかを解説展示しています。初めての体験は、ファイバー状態のCNF、とろみのあるみっずのような酸化CNF、どろっとしたセルロースナノクリスタルが並んでいて、実際に素手で触れられました! 触ると感触が違う程度で、においはどれもなく、くず湯ややわらかなゼリーのようで、これが木材や植物からできているの!?といった印象です。


さらにCNFを原料に加えたボールペン、化粧品、紙おむつなどとともに、スピーカーとヘッドフォンも! オンキョー製で実際に音は聴けませんでしたが、展示されていました。総合のリーフレットでは、高強度というマークがされていたので、スピーカーの筐体の強度を高めているのがCNFといった間違った印象を持たれないか心配…。

実際は、プラス産業で製造したCNFの振動版を搭載していて、軽くて剛性の高い特徴が、より高音域での音の伝わりが幅広くなっています。ここがCNFの特徴を活かせた技術です。


さて、他のブースではプラスチックに替わるものや、生分解性の高いものなどもありました。そのなかで、王子ホールディングスの紙製リッドに注目! 現在は海外での製造販売とのことです。どの程度、カップとかみ合わせが良いのか、防水性はどうなのかなどは、触れることができずにわかりませんでしたが、今後も注目です。


<王子ホールディングスHPより>

パルプ製トラベラーリッドの開発

プラスチック蓋が主流となっていることから生分解性を有する再生可能なパルプ製の蓋「トラベラーリッド」を開発しました。紙コップは内側に生分解性プラスチックであるポリ乳酸をラミネートしており、両方ともコンポスト化(堆肥化)が可能です。

数年前から、Oji Fibre Solutionsがニュージーランド・オーストラリアで販売しており、日本国内向けを開発中です。

その他に、各社のブースではアンケートやクイズに答えると、ガチャガチャを回せるといった企画をしているところも目につきました。ここで、紙たまごでガチャをしていれば・・と思ったりしつつ、地球に優しい取り組みは未来のためにも必要で、かつ注目されている分野であることを再認識しました。

プラス産業株式会社

日本国内では希少となった振動板(コーン紙)を主に製造する音響部品メーカーです。 音を伝える要となる振動板の原料開発から試作、量産まで、自社工場で行っております。 紙を立体に成型する独自の技術を活用し、これまでにない立体紙雑貨、パッケージ プラスチックに代わる紙製品等の製造にも取り組んでいます。 https://www.facebook.com/plus.ind/