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プラスチック製品に代わる立体紙製品造り

廃プラスチックによる海洋汚染が世界的な問題として、様々な対策が取られ始めています。

プラス産業では、立体抄紙技術を活用した紙製品造りでプラスチック製品に代わる紙製品の製造を始めています。


「紙は水に弱いのではないか?」「紙では強度が不足しそう」「プラよりも単価が高いのでは!?」

こうした声を聞くことが増えております。環境には優しそうだけれど、実用性に劣るのでは既存のものを紙製に代えるのをためらってしまうこともあるでしょう。こうした疑問に応えるよう実例を挙げて、弊社独自の紙の難加工ともいえる技術力の一部を紹介します。

◎紙製カップ蓋

カップやストローは紙製のものが増えていますが、キャップ部分はまだまだプラスチック製のものが多いです。それは、中の液体が漏れてしまうような、ぴったりと合った蓋ができないという弱点が紙にあったためです。

そこで、プラ製のものと同じように蒸着や糊などを利用せず、カップにかぶせるだけでカップとしっかりとかみ合い、カップを倒しても簡単には水漏れしない蓋をデザインし製造しています。

ホットドリンクをカップに入れた時に発生する蒸気が内側面に当たっても、表面に水分が染み出るようなことはありません。これ原料であるパルプに撥水加工を施しているからです。

また弊社実験として、中に水をいれて1時間置いていても水漏れすることもなく、既存のプラ製品と同じように使うことができます。直接唇が紙製の蓋に触れても問題ありません。

 ※撥水加工技術については、いくつかのタイプがあります。弊社工場または展示会場にてご案内いたします。




◎OEMの紙製品

プラス産業の強みは、パルプと水だけを原料として立体的な造形ができる点です。近年、環境への配慮やこれまでにない製品を求めるお客様からOEMのご依頼が増えております。

・紙製パッケージ:5cm以上の高さのあるものも製造可能です。紙製ですが、角にシワが寄ることもなく深い容器製造が可能です。ロゴ程度であればエンボス加工をして、表面にブランド名をいれることも可能です。中に入るパーツやお菓子といったものが移動しないように、仕切り板も一体型としたスリムなパッケージが誕生しています。


・紙製トレー:紙皿は多くありますが、その進化版のような立体的な紙トレーを製造しました。ユニークなデザインで中央には紙カップまたはペットボトルを差し込むことができ、アウトドア使用を目的としております。耐油性もある程度あるので、揚げ物をのせても安心で、丈夫さも兼ね備えています。


・紙製ハンガー(試作中):限られた厚さの中で衣類をかけた時の荷重にも耐えるよう、デザインに工夫をしています。紙製ですが、反ることがなく変形しにくいものへと仕上げております。


単価につきまして…プラス産業で製造するものは決して格安製品ではありません。

プラスチック製品よりも安い単価を求められた場合、現状では実現不可能と言わざるを得ません。

安全に使える実用性とデザイン性も備えた紙製品ですので、既存のプラ製品よりも単価はやや高くなります。製造には金属金型を必要とするため、小ロットのものよりも量産品向きです。




プラス産業の主力である振動版は主に針葉樹等のパルプを原料としていますが、

環境負荷の少ない植物原料からの製品製造もしております。

お客様のご要望をお聞かせいただき、最適な紙製品造りをさせていただきますので、ぜひともご相談ください。


  プラス産業  plus.info@pls-ind.co.jp

  「高精度・難加工技術展2019」へ出展します! (9月4日~6日 パシフィコ横浜 ホールC ブース:K-05)

  実際の立体紙製品に触れていただきながら、ご説明いたします。

  事前にご連絡いただけましたら、サンプルやお見積りも準備しましてお待ちしております。