勉強に…CNFを試食

先日、開催されていました「JAPAN PACK 2017 日本国際包装機械展」と「食品開発展 フード・テイスト・ジャパン」に行ってきました。


食品開発展では、食品の健康志向、安全性探求の専門展示会ということで、新しい食品素材のブースもあり、注目していたのはセルロースナノファイバー関連のもの。

新聞やウェブ上で、セルロースナノファイバー(CNF)を食材と混ぜることで、保水性が高まる、粘度があがる、など見ていましたが、実際はどうなのか、という疑問を持ちつつも、目当てにしていたブースに立ち寄り、話しをきくこともできました。


・信越化学工業(株)

食品に添加できる、独自の技術でセルロース化した「メトローズ」の説明をしていただきました。水溶性の増粘剤ということで、ハンバーグの中にチーズソースだけを入れると、焼いたときにすべてが溶けてしまうのですが、このメトローズはほどよく粘りをもって、トロリとしたチーズになる、ということや、パンの成型時に混ぜて、焼き上がりのボリュームがアップするということに、活用できるということ。

これは何かに、と考えた特性は、常温では透明で粘性のある液体なのに、過熱すると粘度があがり、白くなり弾力性がでる、再び冷却すれば、もとの透明な液体に戻る、という点。これまでの、過熱すると液体になり、冷却すると固まるというイメージとは逆! どういう場面、どういったものに使えるのだろうと、ふとしたときに思いつくアイデアの種にしておきます。

サンプルを使い上手な説明にも関心しつつ、これもCNFの一種ということで、工業製品の材料として使われているものもあるとのこと。勉強させていただきました。


・日本製紙グループ

こちらは、CNF入りの食品があるということで、できれば試食してみたい、と興味本位で立ち寄らせていただきました。

運よく、CNF入りのシフォンケーキなどの試食と説明に参加させていただきました。

(写真でいうと爪楊枝のさしてあるものがCNF入り)

日本製紙グループで開発した、セルロースを軽度にカルボキシメチル化しているという「サンローズ」を、通常のシフォンケーキの材料の2%程度入れているものと、普通のものを食べ比べしました。

サンローズはしっとりとした食感や、時間が経っても腰折れ防止などに役立つとのこと。一口いただきました・・・「美味しい」・・・。

シフォンケーキの専門店に依頼しているということで、そのものが美味しくて甘さもあって、その方が先にきてしまい、サンローズの効果は、というと、舌から溶けるようなしっとりさがあったかなぁ、というくらいでした。

それでも、「おいしさは、木で育つ」というテーマで、CNFも食品という分野でも使われるということで、これからのCNF、新たな一面に出会えました。


2社ともありがとうございました。


ジャパン パックは、大きな機械がいくつもあって、それぞれの動きをみているだけで、関心してしまいました。

プラス産業株式会社

日本国内では希少となった振動板(コーン紙)を主に製造する音響部品メーカーです。 音を伝える要となる振動板の原料開発から試作、量産まで、自社工場で行っております。 紙を立体に成型する独自の技術を活用し、これまでにない立体紙雑貨、パッケージ プラスチックに代わる紙製品等の製造にも取り組んでいます。 https://www.facebook.com/plus.ind/