CNFボールペンを使ってみた


CNF(セルロースナノファイバー)の振動板を製造しながら、CNFのことを考えることも多くなりつつも、他メーカーのCNF製品を実際に使ったことがなかった。

おそらく多くの人にとって身近な商品であって、お手頃価格なCNFといえば、

三菱鉛筆のユニボールシグノ 307

試し書きでスラスラかけるな、と感じたものの、他のペンでもこのくらいはあるかな、という程度。

その後、手持ちのノートに2~3ページ分文字や数字を書くのに使っていたら気が付いた。

にじまない、たまりができにくい、速乾。

そしてペンを持つ指に力が入っていない時にも、スラスラっと書けている!


CNFをインクに混ぜることで、インクがかたまりにくく、粘土を均一に薄くすることで速記でも滑らかに書け、ゆっくり書いても同じような書き心地を得られるとのこと。

また、CNFは紙の原料と同じパルプから作られていて、紙への馴染みがよくて、ノートに書いても速乾性があるのでにじみにくい。超微粒子顔料分散技術の応用、という技も取り入れている。


このボールペンを買った週末に、新しく本体部分がカラフルなものが発売されているのをみつけて、ちょっと残念な思いもしたけれど、消費者向けにCNFという言葉よりも、「植物由来」といった言葉に置き換えたPOP什器にも関心。


CNFを使っていても1本200円。このような身近なものに、CNFが使われるものも、これからの数年で増えていくのだろうな。


三菱鉛筆 ユニボールシグノ新商品 プレスリリースhttp://www.mpuni.co.jp/news/pressrelease/detail/20161115083423.html

プラス産業株式会社

日本国内では希少となった振動板(コーン紙)を主に製造する音響部品メーカーです。 音を伝える要となる振動板の原料開発から試作、量産まで、自社工場で行っております。 紙を立体に成型する独自の技術を活用し、これまでにない立体紙雑貨、パッケージ プラスチックに代わる紙製品等の製造にも取り組んでいます。 https://www.facebook.com/plus.ind/